「職場の人間関係に悩む、すべての人へ 天才を殺す凡人」の感想

刺激的なタイトルとに惹かれたのと、仕事上の人間関係の解決策を求めて読んでみました。
この本では、世界には大きく分けて3種類の人がいて、「天才」「秀才」「凡人」と区分されています。
それぞれの強みは「創造性」、「再現性」、「共感性」とされています。
題では「天才を殺す凡人」となっていますが、実は3者が殺しあうことがあると書かれています。

念のためですが、この本でいう「殺す」というのは「生かす」の反対じゃなくて、「活かす」の反対です。
3つに分類はされていますが、そのうち2つ以上の分類にまたがるタイプの人もいて、それぞれについてや、どのようにすれば上手く行くかも解説されています。

これらの解説を物語として書かれていて、とても読みやすかったです。
今週末に試験を控えているというのに、勉強しないで250ページ以上あるこの本を一気読みしちゃったぐらいです。
元は公開後すぐに30万回以上読まれたという大人気ブログ「凡人が、天才を殺すことがある理由。」を書籍化するにあたって物語化されたものだそうです。

ただ、物語の結末が、半沢直樹的な完全無欠な大団円でスッキリハッキリのハッピーエンドかなぁと期待しながら読んでいたのですが、そうとも言えなかったので、解説されているやり方で結局上手く行ってないかのような印象になってしまっている気がします。
あとがきとか解説を見るに、筆者の方が「天才」に分類される人をどうすればより良く活かせるか、というポイントに重点を置いているようなので、「天才」に当てはまらないであろう自分にはあんまりストンと落ちる内容になっていなかったのかもしれません。

某密林のレビューを見る限りはかなり評価が良いので、この本を選んで読まれた方には腑に落ちたようですが、「職場の人間関係に悩む、すべての人へ」というのはちょっと大げさだったんじゃなかなぁ、というのが一読した段階での正直なところです。

今後読み直して理解が深まればまた変わってくるのかもしれないので、近いうちに再読してみたいと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました